We are Buell

2010.04.05

ありがとうございました! - 無事完走

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予選を通過できるかどうかもわからないような状態で動き始め、告知もかなり控えめにしていたプロジェクトでしたが、結果は見事予選通過、決勝もブービーでしたが無事完走することができました。応援してくださった皆様、サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

余り詳細に入ることは控えますが、この週末は本当に次から次へといろいろなことがありました。そのため、金曜日の公式練習は全てキャンセル、事実上土曜日の予選にぶっつけ本番になりました。
1週間前の合同タイヤテストでの感触から、文字通り予選通過が最大の目標という状態。例年ならJSBクラスは予選落ちがない程度のエントリーしかない(国内ロードレース最高峰なのに!)のですが、今年はJ-GP2という新設クラスとの混走になり、グリッド数不足で予選落ちが出る事態になりました。まあそれはそれでロードレースの隆盛を考えれば喜ばしいことなのですが、我々としては限られたグリッドを争う厳しさにさらされることになったわけです。
おまけに、今回は予選は1時間が1本。通常であれば30分が2本あって、インターバルの間にマシンの調整などいろいろなことが試せるのですが、1時間が1本となると、チーム力のない我々では精々タイヤの交換とサスペンションの調整くらいしか出来ません。金曜日の走行をキャンセルせざるを得なかったためにさらに苦しい状態です。

とはいえ、金曜日の夜中にアメリカとの情報交換が進み、ECM上でのマシンセッティングがだいぶ改善されてきました。
我々の1125Rは全くの市販仕様、それも日本市場導入のための規制対応仕様車ですから、セッティングが命です。カタログ値128馬力程度(本国仕様では146馬力)、規制対応された輸入車両や国内仕様に比べればだいぶパワーは出したつもりですが、勿論レースとなると全く話は違います。フルパワー状態でも、予選に出走する車両の中ではカタログ値での馬力が群を抜いて低いのも、事実です。
勿論、レースに勝つことを目的に開発されたバイクではありませんから、それはそれでいいのですが、なかなか厳しい戦いになることが予想されました。

こうした中、アメリカで昨年レースに使用したのと同じ仕様のマフラーと、同じ仕様のコンピュータープログラムを投入。但し、環境条件が全く違いますから、セッティングは大幅に見直して走らせました。
車体周りも、基本的にはアメリカのレース仕様とほぼ同じ仕様ですが、吸気系の情報がなかったり、サスペンションのベース値が異なっていたり、車体のセットアップを担当してくださったチームのほうでも非常に苦労しています。
けれども、ビューエルで最高クラスのレースに挑戦する、という夢とチャレンジスピリットを胸に始められたプロジェクトですから、苦しくてもスタッフはみんな前向き。ライダーはアメリカ武者修行も経験してビューエルにも詳しいジャーナリストの鈴木大五郎選手ですから、ともに仕事をするには最高の仲間です。
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予選では、1周目からいきなり1分0秒台のタイムが出て、ほぼそのタイムが維持されていきます。1週間前のタイヤテストではこのタイムを出すのがやっとでしたが、早くもベストを更新。チームが沸いてきます。
大五郎選手も、マシンがちゃんと走っている様子で目つきが変わってきました。28台出走でグリッドは24。ビューエルといいとこどっこいな感じなのはKTMが2台、BMW、Ducatiの外車勢。といっても皆さんカタログ値でさえ180馬力を超えるスーパーバイク、おまけに世界選手権に出場したり優勝したりしているブランドです。アメリカの地方レースで600ccバイクのクラスでようやく優勝しているビューエルとは大違い。
けれども、みんなの夢を乗せて大五郎選手が挑み続けます。タイムは安定し、残り15分くらいで最後のアタックに賭けることにしました。
車体のセットも見えてきたので、クリアラップを取ってペースアップを図ります。しかし、意外にDucatiが遅く、引っかかってクリアが取れません。残り数分になってようやくペースアップしますが、頑張りすぎてスライドしてしまったのでもうワンチャンスに賭けようとしたところで終了。結局本気のアタックは出来ずじまいでしたが、予選1時間合計34周ほど(タイヤ交換やセッティングも含めて)を通じてタイムは安定し、最終的には予選22番手、59秒453のタイムで決勝に臨むことができました!
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4日、日曜日の朝はまずはウォームアップを兼ねたフリー走行。どんよりとした空模様で雨こそ降りませんが路面温度がなかなか上がらない中、予選中の印象からサスペンションの設定をちょっと変更し、さらに吸気系を僅かに改良します。吸気系は良かったようでしたが、サスペンションは失敗で、予選のセットに戻すことになりました。タイヤを決勝用のタイヤに入れ替え、スケジュールの進行を待ちます。

さすがに最高峰クラス、全日本選手権の開幕戦ともなると、パドックの賑わいも一味違います。筑波サーキットの狭いパドックが観客で一杯になって動けないほど、ピットウォークも一杯で、バイクをピットエリアに運び出すのにも大変な時間を要してしまうほどでした。
プロフェッショナルなクラスとしてはこうでなくっちゃ盛り上がりません。主催者の発表では15000人を超える観客動員を数えたようです。グランドスタンドやヘアピンスタンドもお客様で盛り上がっています。
そんな中、最後列とはいえ、トップカテゴリーのレースにビューエルでグリッドに立つことができました。1125Rの強烈な個性は、多くの観客の注目を集めています。ピットウォークでも、多くのお客様にそのチャレンジスピリットをたたえるコメントをいただきました。さあ、決勝レースのスタートです。

ウォームアップ2分前、エンジンを始動。コンクリートウォールの内側へピットクルーは退避し、レーシングコース上にはライダーだけが残されます。グリーンフラッグとともにウォームアップラップの走行が開始。1周を終えて戻ってきたところで、全車グリッド位置を確認し、日章旗でスタートになります。
例年、筑波サーキットのスーパーバイクレースではスタート直後の第1コーナーで混乱があるため、僕らはグリッドも後ろだし、怪我しないようにスタートしようね、とゆっくりとスタートします。おかげで走り出したのは一番最後になってしまいましたが、2周目には瞬く間に3台を大五郎選手が抜き去りました!ピットもおおいに盛り上がります。
しかしその後、パワーの劣る1125Rは次々に抜き去られ、ペースが落ちなかったことからも大五郎選手は出来うる最高のパフォーマンスを最後まで見せながら、周遅れになり始めると先を行く車両の邪魔にならないように彼らしい配慮で丁寧に走りきって、無事完走という結果に繋がりました。
転倒して再スタートした選手を除けば、完走した選手の中では実質最下位という結果でしたが、クラス18位、3ポイントを獲得することが出来ました。これで今後のレースにも継続して参戦する権利を得たということです。まぁ、お金がないのでそうそう参戦は出来ませんが。。。
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30周という長いレースを走りきったビューエル1125Rと、鈴木大五郎選手に、ぜひとも皆様から暖かい拍手をお送り下さい。
今週末のBRAGナショナルイベントには、この1125Rと鈴木大五郎選手の両方が登場します(タイヤは溝つきに付け替えておきますが)。スーパーバイクレーサーならではの、しかしどこまでもビューエルらしいサウンドと、その雄姿を是非ご覧下さい。お楽しみに!

なお、1125Rと鈴木大五郎選手は、全日本選手権第3戦にも参戦を予定しています(5月23日、大分県オートポリスサーキット)。西日本と九州の熱いライダーの皆さん、ぜひ応援に来てください。お待ちしています。

加えて、BRAGの講師でもありビューエルのさまざまなイベントでも講師として活躍してくださっている新垣敏之選手も、おなじ全日本選手権のST600クラスに参戦、見事ポールポジションでコースレコードを5年ぶりに更新するというニュースのおまけつきで獲得、決勝も2位表彰台を獲得しました。
ビューエルに関係の深いライダーがこうして活躍している姿を見ることはうれしいものですね。BRAGに参加を予定されている皆様も、ぜひ、新垣選手(BRAGでは先生ですね)にもそのすばらしい活躍に賞賛をお贈りいただければと考えます。

担当: Nat

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