We are Buell

2010.01.20

たまには水冷の話をしましょう。

第9回写真1.jpg
これまで我々はもうひとつのビューエル、すなわち日本で販売されていないモデルについては余り公式に発言してきませんでした。販売しないことが決定したモデル(例えばブラストですね)はともかく、販売未定のモデルについては発言しにくかった(出来なかった)というのが正直なところです。

けれども、今となっては販売できるも出来ないも車両がなくなってしまいましたから、時々お問い合わせをいただいていたモデル、水冷の新しいビューエルについてちょっとご紹介してみましょう。

水冷のモデル、1125Rというモデルは、2008年モデルとして北米及び欧州向けにデビューしました。続いて2009年モデルでは1125CRという追加機種がデビューしています。
2008年モデルではいろいろ準備不足の中無理してデビューさせたという背景もあって、7月に発表したあとに開催したジャーナリスト向けの試乗会には結局プロトタイプしか間に合わせることができず、一部では酷評されました。
その後、市販仕様まで改良が重ねられ、ようやく年末になってから車両の供給が始まりましたが、結局その後もトラブルが続発し、2008年モデルは散々な目にあいました。
同じ年、空冷モデルはエンジンを大幅にリフレッシュしており、ビューエルとしてのリソースはこちらに多くが割かれたために水冷モデルを同じ年にデビューさせるだけの余力がなかったのが正直なところですね。

いろいろな事情があって無理やりデビューさせられたこともあり、一方で非常に期待が高かったモデルですから、いきなりつまずいたのはビューエルにとっては大変な不幸でもありました。一方で、生産能力の関係とホモロゲーションの準備の関係でデビューを遅らせた日本は、このトラブル騒ぎに巻き込まれずにちょっと胸をなでおろしていたのも事実でした。
実際にはこのトラブルが尾を引いて日本仕様の開発がさらに遅れ、結局最後には日本には正式に導入されることなく終わってしまったわけですが。。。

ビューエルは製造部門、つまり工場で実際に組み立てを担当しているスタッフや物流などのスタッフも含めて、総勢180人ほどの小さな会社です。この中で開発から生産技術、製造までまかなっていくわけですから、やりたいことはたくさんあってもなかなか思うようには進められません。
トラブルが発生すれば、とにかく片付けようとして会社中で一気に動きます(そのほうが効率が却っていいのです)。だから商品改良の段取りやスピードも速くて気持ち良いのですが、当然市場優先ですから、新商品の開発は市場でトラブルが発生すれば遅らさせられます。
1125の日本仕様の遅れが典型的な例でした。
プロトタイプまではいいペースで進んでいたのですが、最終化の寸前に他のトラブルが発生し、そちらの解決に手が取られているうちに時間が掛かってしまったというわけです。

それでも、2010年モデルの発売開始ぎりぎりには何とか間に合いそうでした。
結局、2010年モデルでは1125R/CRは事実上ほとんど変更せず、今度こそ日本向けの最終化に力を注いだわけです。
空冷にO2センサーを追加してECMのプログラムのアップデートを進めるなど、そのほかの変更点は見た目以上には大きかったのでそれでも開発はやや遅れ、エリック=ビューエルが来日を予定していた8月末の新車発表会でのデビューは間に合いませんでした。ここでエリック自身から発表、発売へともって行きたかったのですけれども。
それでも、年内の発表をほぼ確実にし、最終版のテストも進み、さあこれからだというそのまさに瞬間に、生産中止の発表があったのです。

もうちょっとでデビューできたんですけどね。。。

たぶん日本にいらっしゃる方で1125シリーズに乗った方はほとんどいらっしゃらないと思います。ジャーナリストの方も、海外でしか試乗会をしたことがありませんので、日本の方は乗っていらっしゃいません。
並行で輸入されている固体があるそうですが、登録できているのかどうかも不明ですね。。。
空冷のビューエルはすばらしいオートバイで、文字通り他に代わるものがない存在ですが、この水冷のビューエルもそのジャンル、大きな排気量のスーパースポーツの中では非常に個性的で新しい存在だったと今も考えています。
欧州のオートバイには似たような排気量の、似たような高出力のオートバイがたくさんありますが、その中に伍して闘えるエンジンを持ちながら、ビューエルらしい個性を持ったオートバイでした。我々としては、2種類の、全く異なる個性のビューエルがどのように日本のお客様に受け入れられるかも楽しみでした。

我々の手元にはプロトタイプとして輸入したものが1台づつあります。慣らし運転のためにある走行会の枠をお借りして筑波サーキットを走らせた(鈴木大五郎さんが乗りました)っきりですね。
第9回写真2.jpg
その後、この1125Rは、発売前の宣伝を兼ねてレース参戦をすべくレーサーに改造され、九州のオートポリスというサーキットを走りました。エンジンをいじる余裕がなかったので全くの市販仕様(日本国内仕様のプロトタイプ)ですから、レーサーというには特にストレートではパワー不足でしたが、ハンドリングは相当良いものに仕上がっています。

4月のBRAGイベントでは、この車両も持ち込みます。実際に走るところを、ぜひビューエルのお客様にみていただきたいな、と考えています。

担当: Nat

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